災害ボランティア活動報告

台風12号による和歌山新宮市・那智勝浦市

  平成23年10月9日(日)・10月16(日)  
現在の熊野川の様子
現在の熊野川の様子

平成23年9月4日台風12号の影響で各地で甚大な被害が出ました。今回は日帰りながら和歌山県新宮市と那智勝浦市へふたてに分かれ災害ボランティアへ行って参りました。

現在もJRは未だ新宮までは開通しておらず移動手段はバスです。168号線も通行止めのままです。僕は新宮市、熊野町など3ヶ所まわり、水の含んだ畳の撤去作業、床下の泥出し作業、川から庭へ流れ込んだ砂の撤去作業です。

砂出し作業
砂出し作業

上の写真は現在の熊野川で本当にきれいで穏やかな川でした。この川の水が堤防を乗り越え甚大な被害をもたらしました。町の自動販売機の上部分のボタンまで水が来ていたこと示す水線がはいっており、被害の大きさがわかります。

 

栃木県ボランティア団体「VC栃木」さん
栃木県ボランティア団体「VC栃木」さん

三連休という事もありたくさんの地元の方、大学生、他府県からもボランティアさんが参加されていました。新宮市社会福祉協議会の方より、最近はボランティアさんの数もだいぶ減少していますが、まだまだボランティアさんの力を必要としている方がたくさんいるとの事です。

 

那智勝浦方面メンバーも頑張っています!


宮城県亘理郡亘理町災害ボランティア報告

  平成23年6月30日~7月3日  
亘理町災害ボランティアセンター
亘理町災害ボランティアセンター

H23年6月30日(金)19時半 住吉区社会福祉協議会前よりボランティアバスが出発しました。約12時間、宮城県亘理郡亘理町に到着。右の写真は普段福祉センターとして利用している会館ですが臨時の災害ボランティアセンターとして利用しています。隣の敷地には全国から集まったボランティアさんのテントが何十と並んでいます。 災害から3ヵ月以上経った今でも町には自衛隊員が慌ただしく作業しており、ただ事ではないと実感し震えるような感覚でした。

災害センター内 全国から寄せ書きが届けられています
災害センター内 全国から寄せ書きが届けられています

宮城県亘理郡亘理町はいちご畑が多く、本当にのどかな町だったと現地の方が話しておられました。私たちが活動したのは災害センターから車で40分くらいの沿岸沿いで、老夫婦が住まれていた場所の泥出しです。ご夫婦はまたイチゴ畑を再開したいと話しておられました。ただ津波の影響で土は塩分を含んでしまっており、元に戻るには数年かかるとの事です。作業中、泥というかヘドロが数十センチもあり、かき出せばどこから流れてきたのかと思われる家族で写っている写真、卒業証書、そして子供の靴・・・「きっと写真の方達や、この靴を履いていた子供達はみんな無事で元気に暮らしているんだ」と言い聞かせるように作業を行なっていました。下の写真のがれきは野球のグラウンドだったそうです。たった二日の作業では到底終わらず、和歌山市社会福祉協議会からのボランティアさんが後を引き継いでくれました。帰りには、少しでも役に立てるならと住吉区長居地域の老人クラブの方から預かってきた品物を亘理町社会福祉協議会の方にお渡ししてきました。



宮城県亘理町・気仙沼市ボランティア報告

  平成23年9月23日~平成23年9月26日  
住吉区社会福祉協議会前より住吉区長にも見送られて出発
住吉区社会福祉協議会前より住吉区長にも見送られて出発

今回2回目となる災害ボランティアに行って参りました。今回の目的は亘理町と気仙沼市の仮設住宅をまわり大阪名物たこ焼き、ミックスジュースを召し上がって頂くこと。そして大道芸から「南京玉すだれ住吉おきらくや」「ハワイアンダンスの池守さん」「シルバーアドバイザーよりバルンアートの北野会長」「住吉区社会福祉協議会会長・うた声喫茶」など笑顔と元気を届ける事を目的とした活動をさせてもらいました。私はバルンアート、たこ焼き作りを行なってきました。バスは19時半に出発し一日目の亘理町に着いたのは翌朝8時です。亘理町・気仙沼の方が本当に温かく迎えてくれました。

仮設住宅には一人暮らしのご高齢者も多く、一人では外出できない、家族を亡くしたショックで部屋に閉じこもってしまっている方など様々な事情をもった方達が共同で生活をしています。たこ焼きとジュースを両手では持ちきれず自宅まで一緒に届けた時に「大阪から応援しています」と声をかけた所、さきほどまでイベント会場で見せていた笑顔が消え涙ぐむ方が何人もおられました。心の奥底には口にはできない苦しみや悲しみを抱えながら生活しておられると強く感じました。そんな事情を抱えながらも、皆さんは私達に笑顔で接してくれます。本当に心から落ち着いた生活ができる事を祈ります。


正直この写真を載せていいものか考えました。しかし半年以上経った今でもこの様な現状です。まだまだ被災地には、人の手とお金。そして人々の心が必要です。この現実を風化させない為にもあえてこの写真を載せたいと思います。そしてほんの少しでも力になれるよう私達はこれからも応援し続けます。                                        

 

                                                         理事長 白木 裕之